10年後、産業界はこうなる 日本企業は何で食っていくのか

2014.11.25. 川口盛之助氏のpresentation @ 東京:
10年後、産業界はこうなる 日本企業は何で食っていくのか。
中計塾 日経BP未来研究所×日経BPビジョナリー経営研究所

 世はこぞって未来予測ブームです。これは5年後、10年後の自分たちの仕事が、産業が、国がどうなっているのかを考えるとき、輪郭が見えない不透明感と焦燥感に包まれていることが背景にあります。しかしながら未来は、目を凝らせばかなりな精度で予測できるものもあります。未来を見据える上で重要なのは、国家、産業、商品といったさまざまな粒度での成熟度によって価値観が変化することをとらえ、先手を打っていくことです。
 今や成長活力の源泉はアジアへ移り、ビッグデータやニューロといった最先端の科学技術がサービス分野にも挑み始めています。時代は確実に転回しています。グローバル、サスティナブル、イノベーション、ソーシャル、所有から利用へ、フリーミアム、ライフサイエンス、企業の国家化、進む都市化と少子高齢化など、企業の将来像を考える際に盛り込むべき世の潮流は広大かつ多岐にわたります。しかし、抑えるべきポイントはシンプルであり「価値の出しどころの変遷」と「日本ならではの価値の出し方」というトレードオフ構造の理解であり、言い換えると「市場視点での魅力」と「自社視点での適性」の接点を探す、というビジネスの根本でしょう。例えば、日本人の特性の一つである「おもてなし」気質。この本質を探り、「おもてなし」気質を最大限に発揮できる事業領域を見出すことで、私たちは、グローバルでも戦える有効なアプローチ方法を手に入れることができるはずです。
 今回の講演では、未来を考える上での基本的な思考プロセスの確認を行い、メガトレンドを抽出するための手法の確立をしたうえで、主要なメガトレンドをメタ解析の考え方を用いて解説します。

中計塾
11月25日
13:00~1600
学士会館320号室 東京都千代田区神田錦町3丁目28

川口盛之助 futurist Morinosuke Kawaguchi presenting in Tokyo 2014.
川口盛之助 futurist Morinosuke Kawaguchi presenting in Tokyo 2014.