川口 盛之助’s new book : 超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ)

川口盛之助の本:超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ) Complete Analysis of Price-Value Interrelation: A Comparative Approach , published by Nikkei BP
Morinosuke Kawaguchi’s new book is titled 超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ) Complete Analysis of Price-Value Interrelation: A Comparative Approach is being published by Nikkei BP in March 2021:

Nikkei BP website about the book : 川口盛之助の本:超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ)

超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ)

2400種類のモノの価値密度を分析評価し、付加価値アップの法則を提示する。

『超万物開闢図譜』は「重量単価」という切り口で、世界と日本のあらゆる商品を分析し、付加価値アップの法則を明らかにしたレポートです。創意工夫の成果が反映されればされるほど価値の密度が高まり、重量単価は上がるはずです。そこで農林水産物、医薬品、エネルギー源、有機系組成物、電子材料、金属、構造材、産業機器、モビリティー、コンピューター、家電品、医療用機器、電子部品、巨大建造物、嗜好品、超高級品など30テーマに分類した約2400種類のモノの重量単価を比較評価しました。幅広い分野・領域のモノの価値を見比べることで、付加価値アップのメカニズムが明らかになります。未来学者の川口盛之助氏が、事業・商品開発に役立つように分かりやすく解説するとともに、付加価値アップのための「200の示唆」「10大法則」、「3つの動機」を提示。日本のモノづくりの進むべき道筋を考察します。

独自の商品を開発し、作り方やブランディングにも知恵を凝らして商品価値に変える。あらゆる商売の基本は、創意工夫の成果を商品の価格に反映させることです。扱う商品がハードウエアなら、付加価値は重量単価に数値化されることになります。
豚肉であっても鋼材であっても、半導体メモリーでも人工衛星でも、重さのある商品に込められた価値は究極的にはキロ単価に還元され、これに出荷総重量を乗じると市場規模になるわけです。
 同じ1000億円市場の摂取物でも、バナナや玄米などのカロリー源と最先端の抗体医薬では単価と出荷量がそれぞれ8桁分(数億倍相当)違います。道路や壁を舗装するアスファルトや漆喰はキロ数十円台の構造材ですが、その上に塗る塗料となると1桁高くてキロ数百円台、印刷インクなら2桁、肌に塗るファンデーションだと3桁、その上に描く口紅やアイライナーでは4桁分(数万倍相当)にも価値は凝縮されるのです。一方、単価上昇と反比例するように出荷量が減るので市場規模はいずれも同程度に収まります。 電気製品の場合、床に置く洗濯機のキロ1000円台から始まって、デスクトップパソコンは1桁アップ、持ち歩くスマホでは2桁高くなり、ウエラブルなワイヤレスイヤホンになると3桁、そして体内に埋め込むペースメーカーになると4桁も高いキロ1000万円台にまで価値は凝縮されます。ここに挙げた摂取物、構造材、電気製品の事例を通して見えてくる価値アップの共通項は、人の心身の要所に近づくほどに人工物の価値密度が高まっていくという経験則です。
 本書では国内に流通する2400余りの商品を、キロ単価と出荷量のXY軸で示す座標図に展開して比較評価しました。1個0.1㎎以下の電子部品から総重量100万トンを超えるダムまでを含む、星雲のように散らばるプロット群から、特定の共通因子を持つモノに注目して星座のように線でつなぎ合わせていくと、価値アップのための示唆が浮かび上がってきます。30のカテゴリーに分類した図を試行錯誤することで抽出した業界ごとに特有の200の示唆を、さらに業界横断の示唆へと紡ぐことで、大きく普遍的な10の価値アップの法則へと集約しています。「調味料の単価を高めるための示唆を合金開発に生かすとどうなるか」「ロマネコンティの価値とパワードスーツの価値の高め方の共通項は何か」。座標図を用いることで、このような全くの異業種の先人たちが創意工夫を凝らしてきた道のりを縦横無
尽に展開して思考実験を楽しむことができるのです。イノベーションにロジックが近づくための唯一の方法はアナロジーの横展開です。より遠い業界からの一見場違いで頓珍漢な示唆ほど、うまく横展開できた時のインパクトはより大きくなることでしょう。
 本書では、付加価値レベルごとの国別シェアから各国の得意領域や日本の置かれた立場が移りゆく様子も分析しています。モノづくりから情報やサービス分野にシフトすることがトレンドとなっていますが、万物の価値を俯瞰してみると日本が極めるべきはずの高付加価値のモノづくりが不完全燃焼にとどまっている様子が見えてきます。脱モノづくり時代の処し方についてあれこれ悩む前に、肝心のモノの価値自体を最大化できておらず、まだまだやるべきことがたっぷり残されているのです。本書はあらゆるモノ商材に関わる方々のために制作しました。モノに与え得る価値を本質からしみじみと考え直すための思考の場を提供します。御社の新たなビジネス展開を考える際の強力な武器となることでしょう。

川口 盛之助
『超万物開闢図譜』著者 『メガトレンド』シリーズ著者